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タクシーコラム

Taxi Column

タクシードライバーの平均年収は?給与の仕組みや地域別事情など現役社員が徹底解説!

2023/08/25

    タクシー運転手(ドライバー)の平均年収はいくら?

    タクシー運転手の仕事の平均年収は約481万円。月給で換算すると33万円程度が相場のようで、正社員の給料分布を見てみるとボリュームが多いのは400〜450万円の水準で、平均年収の418万円もこのゾーンに含まれています。
    全体の給与幅としては約300〜1,000万円と比較的広いため、勤務先や経験・求められるスキルによっても大きな差があると見受けられます。
    http://www.taxi-japan.or.jp/pdf/toukei_chousa/tinginR5.pdf

    タクシードライバーの給与の仕組みを徹底解剖

    さまざまな給与体系 | A型賃金・B型賃金・AB型賃金

    一般的な平均給与から高収入も望めるタクシーですが、その給与形態も会社によって異なっています。

    その給与体系も大きく分けて3つのパターンがあるので、それぞれの給与体系について紹介をしていきます。

    A型賃金:固定給+歩合+賞与

    固定給と、会社が定めた売上を超えた分に発生する歩合を足す給与体系です(これに賞与が足される場合もあります)。

    ノルマがあり、その額を下回った月に固定給が減額される会社もあります。

    メリット:固定給があるので安心して働く事ができ、売上が伸びずとも安定した給与が望める

    デメリット:ノルマがあり一定金額を越えなければならない。また、歩率も低く設定させていることが多く高収入はあまり望めない。

    B型賃金:完全歩合制

    固定給は存在せず、自身の売上が直接給与に反映される形態
    歩率が高く、自身が稼いだ分だけ、給料に反映されるシンプルな賃金体系で、特にタクシードライバー経験者には人気があります。

    メリット:常に高い水準の営業収入をあげることが可能なタクシードライバーにとっては、給料を稼ぎやすい体系といえます。

    デメリット:営業収入に応じて給料が変動しやすいという点です。
    営業収入が良くない場合は、他の体系と比べて給料が大きく下がってしまう恐れがあります。

    AB型賃金:歩合+臨給

    A型賃金とB型賃金の中間といったシステムです。どちらかというとB型賃金がベースとなっています。
    B型賃金との大きな違いは歩合の一部がその月ではなく賞与として積み立てられ、年3回に分けて支給されるということです。

    メリット:基本給としての固定給があり、A型賃金よりも歩率が高く設定されている。

    デメリット:AB型賃金と謳っていても、実情が「ほぼA型」もしくは「ほぼB型」という場合もあるので確認が必要となる。

    A型賃金・B型賃金・AB型賃金、と同じ名称でも地域や会社によって違いがあります。
    ここで挙げたのはあくまで「一般論であり、「AB型賃金はこうです」と断定は出来ません。
    しっかりと確認することが必要です。その上で、自分の働きたいスタイル・条件等を考え合うタクシー会社を見つけて下さい。

    ベースとなる売上は1日当たり/月当たりで平均どれくらい見込めるのか

    一般的なタクシードライバーにとって売上とはお給料に直結するものです。

    最近までコロナ禍の影響により大打撃を受けていたタクシードライバーの平均売上ですが、現在は隔日勤務で1日当たり5万円/月当たりおよそ60万円となっています。

    コロナ前の売上と比べても遜色が無いくらいの売上平均であり、地域によってはコロナ前よりも平均が高くなっているようです。

    平均年収による地域格差

    地域別で比較すると最も平均年収が高い地域は関東で、その中でも東京都が576万円と高い水準になっています。

    一方、最も給与水準の低い都道府県は230万円の石川県で、東京都との差は346万円にのぼります。

    ただ、都心部との大きな違いとして副業としてタクシードライバーをする人も多く見受けられるという点があります。

    やはり稼げる地域は人口密集地である東京都・神奈川県・愛知県・大阪府などの名前が挙げられます。

    未経験者でもタクシードライバーで稼ぐことは可能なのか?

    結論から言うと可能です。
    タクシー乗務員の仕事にマニュアルはあってないようなもので、自身の望む給与や休みによって働き方が大きく違います。

    特に首都圏では流し仕事や駅付け、無線配車等仕事が多く存在する中で自分に合った働き方・効率的な働き方を取捨選択できます。
    その中でも最近のトレンドはアプリ配車です。大手のタクシー会社ですと『GO』『S.RIDE』『DIDI』『Uber』といった主要4アプリのいずれかを活用してお仕事の効率化を図っています。

    どのアプリも利用者数が多く若年層から年配まで、昨今のスマートフォンの普及とともに電子決済機能や事前降車地指定機能などタクシーをより使いやすくするための便利機能が豊富に導入されております。

    こういった最新システムの導入により「地理に詳しくないから稼げない」「経験不足だから人のいるところがわからない」などの機会損失を防ぐことができるようになりました。

    最近の業界動向

    タクシー業界の動向として、2022年の夏頃からタクシー利用者数は大幅に回復し、さらに一部地域では令和4年4月より日本型ライドシェアが解禁されました。

    また上記でも紹介したように、昨今のDX化によってスマートフォンアプリでタクシーを呼ぶ人口が大幅に増加傾向にあり、今までタクシーを頻繁に呼ぶ傾向のなかった若年層からの需要も高まっています。

    それに伴い各タクシー会社も乗務員の確保が急務であり、乗務員募集の求人広告も増えています。

    大手タクシー会社では、10年以上前までのいわゆる「3K(きつい・汚い・危険)」という悪しき印象を払拭するためにも福利厚生の充実やライフワークバランスの見直しも行われています。

    年齢層についても近年までタクシードライバーの平均年齢は60オーバーだとささやかれていましたが、新卒・既卒を含めた若い世代の採用が活発化しており、現在では全国平均年齢57.6歳まで下がってきました。一都三県に加え名古屋・大阪・福岡でも若手のタクシードライバーが活躍しています。

    年収を上げる方法は?キャリアステップはどう考えるべき?

    乗務員の給与形態によって違いはあるが、タクシードライバーの年収は基本的に売上が直結しており、日々の売上を伸ばすことが年収アップにもつながります。

    そして、その売上を上げる為にするべきことといえば「客単価の上昇」・「乗車回数を増やす」・「仕事効率化」の3つが挙げられます。

    売上の高いタクシードライバーは日々頭を使って行動を工夫しています。
    一日の時間の使い方から車を移動させる場所、さらにはお客様の一日の動きまで様々な状況を見極めて行動しています。具体的にはお客様を拾いやすい場所や求められている場所までタイミングよく動いたり、その土地のお客様層を把握してタクシーを利用する頻度が高いかどうかさえも調べています。

    お客様の動きについては、たとえばイベントがある日でしたらイベント帰りにタクシーを利用する人が増えます。
    ちょうどイベントが終わる頃を見計らってタイミングよく待機するなどうまい具合に調整しているようです。

    そのように上手に工夫することにより売上と自分の取り分を上げていっているのが上級のタクシードライバーです。

    また、大手のタクシー会社だと乗務員の中でもキャリアステップするケールがあり、観光案内の資格を所持した乗務員さんは観光タクシーの乗務員になり、介護の資格を所持した乗務員は介護タクシーの運転手などにキャリアステップするケースがある。

    乗務員職の場合、必ずしもキャリアステップしなければ売り上げに関係するということはないが、キャリアステップすることで自身の仕事に幅が作れることには間違いないでしょう。

    ボーナス制度は一般的にどんな構造になっているのか

    タクシー会社は沢山あるけど仕事内容は同じだからどこの会社でも良い、なんて考えてはいませんか?

    実はタクシー会社選びってとても重要なのです。

    上述にも挙げたように会社によって歩率や勤務体系、給与保証等に違いが出てきます。
    なかでも賞与(いわゆるボーナス)があるのかないのか、あるとしてもその割合は何%なのか?

    この記事をご覧になっている方の中にはタクシー乗務員さんの給料は歩合制なのにボーナスはなにをもって算出されているのだろうと疑問に思うかと思います。

    実はタクシー乗務員さんのボーナスは売り上げから算出されるケースがほとんどです。

    毎月の売上から賞与金をプールして4ヶ月に一度支払われるといった形態をとる会社が増えています。

    そのため会社によっては基本給の歩率が60%で賞与の歩率が10%というように実質的な取り分は70%という会社も存在します。

    現役ドライバーOさん(26歳)にリアルな収入事情を聞いてみた

    Q.タクシー乗務員歴は何年ですか?

    A.今年で3年目になります。

    Q.前職は何をされていましたか?

    A.学生の頃から車を運転するのが好きということもあって、前職はトラックの運転手をしていました。

    Q.トラックからタクシーに転職を決めたのはなぜですか?

    A.僕の前いた会社は固定給だったので、どれだけ仕事をしても給与が変わらず少しやりがいに欠ける時があったからです。

    Q.乗務員になって一番多い時の月収を教えてください。

    A.およそ55万円くらいですね。

    Q.年収はどれくらいですか?

    A.大体570万円じゃないかと記憶しています。

    Q.前職と比べていかがですか?

    A.歩合制なので毎日の仕事にやりがいをもって取り組めますし、今は隔日勤務なので月の出勤数は12日とかなり体にも余裕をもって働けています。

    Q.最後に一言お願いします。

    A.売上やノルマに追われるような仕事ではないので、自分のペースで働きたい方や自分の仕事をしっかり評価されたい方にはおすすめの仕事です。

    まとめ


    タクシー乗務員の平均年収は418万円ということがわかりましたが、その稼ぎやすさは会社の規模や地域によっても違いが生じます。

    例えば都心の大手会社で無線やアプリを活用しながら稼ぐ乗務員は年収1000万前後の方もいます。

    ですが、タクシードライバーという職業に就くのは必ずしも稼ぐことだけが目的とは言えません。
    職業としての特性も相まってライフワークバランスを一番に考えるドライバーや働きやすさを一番に考えるドライバーもいます。

    なので、もしかするとトラックドライバーが肌に合う方もいれば、バスのドライバーがしっくりくる方もいらっしゃるかもしれません。
    その中で今回の年収の話はご自身のご職業を見直す良いきっかけになれば幸いです。

    タクシー運転手(ドライバー)の収入にまつわる“よくある質問”まとめ

    Q.ノルマ等はありますか?

    A.A型賃金の場合を除いて基本的にはノルマはありませんが、足きりが多くの会社で存在します。
    足きりとは乗務員のモチベーション向上を考えて加えられた独自のルールで、一定の売上金額を境に歩率が増減するシステムのことです。

    Q.勤務形態に拘わらず高収入を望むことは可能でしょうか?

    A.可能です。東京や横浜、名古屋、大阪、福岡では昼・夜関係なく稼げる人の動きが活発になっています。
    ただ、その中でも年収900万以上を目指すのであれば夜の時間帯に働ける勤務形態がおすすめと言えます。
    なぜならば夜10時以降は料金が2割り増しになり、売上を作りやすくなるためです。

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