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タクシーコラム

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工場勤務からタクシードライバーへ転身!それぞれの仕事内容や、メリットとデメリットを比較

2024/11/29

    工場勤務からタクシードライバーに転身してくる人は多いです。それぞれ仕事内容や収入、メリット・デメリットはどんな違いがあるのか。詳しく解説します。

    工場勤務の仕事とは?

    ライン作業と言われ、一般的にベルトコンベアーから流れてくる製品を加工・検品する仕事のことです。工場勤務に関わる職種は幾つかありますが、一般的には

    ● ライン作業

    ● ピッキング

    ● 検査・品質管理

    ● 梱包・仕分け

    ● 設備管理

    ● 生産管理

    が挙げられます。

    最初の「ライン作業」はベルトコンベアから流れてくる製品や部品を加工したり、組み立てたりする仕事を指します。作業内容は人の手で行う作業と、機械を操作して行う作業があります。ほとんどが単純作業なので、初めて工場で働く人でも取り組みやすいのが特徴です。

    2つ目の「ピッキング」は、依頼伝票などに従い、指定された製品や部品を保管されている倉庫から取り出す作業です。スピードとや正確性が求められます。

    3つ目の「検品・品質管理」は自分の目で確認したり、機械で検査したりして、製品に欠陥や不良品がないかを調べます。万が一検品時に不良品が見つかると、どの工程で不良品が発生したのか、原因究明と、その改善策を考える品質改善も合わせて行います。

    4つ目は「梱包・仕分け」です。指定された製品に間違いがないかを確認して、配送先ごとに分けたり、箱詰めや包装などを行ったりする仕事のことです。扱うものは工業製品の部品や食品、日用品から衣類、雑貨、書籍まで多岐にわたります。製品へのラベル貼り、タグ付けなどの軽作業、梱包した製品を運搬することもあります。

    5つ目の「設備管理」は工場に設置されている機械などの管理・点検、必要に応じて修理を行い、工場が安全に稼働できるよう保全する仕事です。機械の不具合は生産性の低下につながり、企業に大きなリスクを招くだけでなく、お客様へ迷惑をかけることにもつながります。そこで点検や整備、修理を行う設備管理が必要となるのです。

    最後は「生産管理」です。工場内の生産前の計画から出荷まで、一連の作業工程を管理します。工場の生産ラインに関連する作業全体の取りまとめ、そして注文された製品を納期までに納品できるよう、生産体制を整えて管理する仕事です。

    工場勤務は、時期によって業務量が変動するため、工場側は人件費を抑えるためにも正社員だけでなく、時期に応じて一定期間の労働力を確保できる派遣社員を活用するケースが多いです。

    どのくらい稼げるの?

    正社員の工場勤務は20〜24歳で月給20万3400円、30〜34歳で月給26万1100円、40〜44歳で月給32万2800円となっています。(※1)

    派遣社員の場合は、時給は1,000〜2,000円が目安です。地域によって異なりますが、1日8時間、23日勤務で月給計算、年収ベース(派遣なので賞与なし)に換算すると、次のような収入になります。

    時給1000円の場合…月給18万4000円…年収220.8万円

    時給1500円の場合…月給27万6000円…年収331.2万円

    時給2000円の場合…月給36万8000円…年収441.6万円

    派遣社員は、年齢やキャリアを重ねても収入が大きくアップしないのが難点と言えるでしょう。

    ※1 令和4年賃金構造基本統計調査 製造業・・・男女合計の場合

    工場勤務のメリット/デメリット

    工場勤務の仕事の場合、どういうメリット・デメリットがあるのでしょうか。

    ●メリット

    ・資格や経験、学歴は必要ない

    工場勤務では、就業後の仕事への意欲などが重視されることが多いです。そのため学歴や経験に自信がない人でも昇格・昇給を目指すことも可能です。実際、派遣社員からスキルアップして、正社員に登用されることも珍しくありません。

    ・人とのコミュニケーションが苦手でもできる

    工場によって異なりますが、基本的に一人で集中して取り組む仕事です。必要に応じて工場内のスタッフとのコミュニケーションはありますが、社外のお客様や取引先と直接接することはありません。ですから、コミュニケーションが不得手でも十分活躍できます。

    ・夜勤なら収入と貯蓄を増やせる

    収入を増やしたい場合は、夜勤のシフトに入るのがいいでしょう。深夜割増賃金が発生して、賃金が25%上がるからです。それによって日勤よりも確実に収入を増やすことができます。また夜勤をしていると日中は寝ていることが多くなり、お金を使う機会が減り、貯蓄するには効果的です。

    ・残業が少なく、定時に帰宅できる

    工場勤務はシフト制になっており、トラブルなどがなければ基本的には、終業時間になればその後の仕事はありません。ワークライフバランスを大切にしたい人には、適した仕事といえるでしょう。

    ・有給休暇が付与され、しっかり取得できる

     工場勤務でもシフトがしっかり組まれているので休みも十分取れます。働き方改革関連法の適用により、年次有給休暇を5日以上取得することも義務化されています。そのため定休日以外も、基本的には希望に合わせて有給休暇を取得することができます。

    ●デメリット

    ・体力が必要である

    工場勤務は立ち仕事が多いです。同じ場所に終日立ち続けたり、工場内を歩きまわったりします。普段から歩いたりして身体を動かすことに慣れていなかったり、体力に自信がなかったりする人は慣れるまではきついかもしれません。

    ・スピードと正確性が求められる

    工場勤務は基本的にルーチンワークがほとんどです。マニュアルが整備されており、仕事の手順を覚えるのはそう難しくはありません。ただ、自動化で流れ作業も多く、時間内に作業を終えることができないと、後工程のスタッフに迷惑がかかる可能性があります。

    ・仕事が安定しない

    アルバイトや派遣スタッフなどの非正規雇用の場合、会社の経営状態の悪化に伴い雇い止めなど契約を打ち切られることも少なくありません。また最近はテクノロジーの進化により、ルーチンワークなどのタスクはAIに奪われるのではないかという将来性を危惧する声も出ています。

    タクシードライバーの仕事とは?

    ●お客様を目的地まで安全に送り届ける仕事のこと

    タクシードライバーは、お客様を目的地まで安全にお送りするのが仕事です。目的地周辺の地理はもちろん、渋滞しやすい道路や時間帯などを把握し、スムーズに目的地に着くための判断が求められます。また、刻一刻と変わる道路状況に合わせて、臨機応変な対応力も欠かせません。慣れてくれば、それらのことが自然できるようになってきます。

    また、タクシードライバーの仕事は旅客運送業に加え、サービス業としての側面も持っています。お客様の車の乗り降りや荷物の出し入れのサポート、目的地までの道中での必要に応じたコミュニケーションも大切な業務になってきます。

    さらには乗車記録の記載、車両点検、車内外の清掃など、お客様を安全かつ快適に目的地まで送り届けるため、運転する車の日常点検や清掃がとても大切。運転前から接客サービスの仕事は始まっているのです。

    ●営業スタイルは4つ

    タクシードライバーには4つの主な営業スタイルがあります。その違いをみてみましょう。

    つけ待ち(駅や病院などで待機)

    1つ目は、駅やタクシー会社専用乗り場のなどでお客様をお乗せする「つけ待ち」です。このスタイルは、ターミナル駅や病院、人通りの多いタクシー乗り場で待機しているので、お客様を確実にお乗せすることができます。ただし、自社の専用乗り場であればいいのですが、駅や病院、商業施設だと他社のタクシーも多く、長時間の待機を余儀なくされることも少なくありません。より収入を得たいなら、お客様の多い時期(雨の日や終電後など)を狙うなど戦略的に利用するのがいいでしょう。

    流し営業

    次に道路を走りながらお客様を探す「流し営業」という営業方法です。流し営業をうまく活用するためには、漫然と走るのではなく、タクシーを探している「お客様が多そうな場所」を事前にリサーチしておくといいでしょう。流し営業は、つけ待ちと比べると、お客様を獲得できる効率が高いので、売上アップが期待できます。そのため多くのタクシードライバーは流し営業をメインにしています。そして流し営業を継続して行っていると、だんだんお客様の多そうな場所や地点などが分かってきます。そうした自分だけの秘訣が増えていくと、流し営業はスムーズに回り、一日の売上も目に見えて変わってくるはずです。なお、主要道路などでタクシーを止めるお客様が少ないため、「流し営業」を行っていないエリアもあります。

    無線配車

    3つ目は電話予約により配車を依頼されたお客様の元へ、オペレーター室から指示のあったタクシーが迎えにいく「無線配車」という営業スタイルです。タクシー会社はお客様からの配車依頼を一括して受けており、その情報をお客様の近くを走るタクシードライバーに無線で伝えます。無線配車を利用されるお客様はリピーターの方も多くいます。

    配車アプリ

    最近のトレンドになっているのが、『GO』など、スマホのアプリで指定の場所までタクシードライバーが迎えにいく方法です。日常的に配車アプリを使っている人は、複数のアプリを使いこなしていることがよくあります。タクシードライバーにとっては無線配車以外に、配車アプリも活用できれば、お客様を乗務させる確率が従来以上に高まり、稼ぐチャンスも増えてきます。

    ●働き方は、大きく日勤と隔日の2つあり

    「日勤」「隔日」の2つに大きく分かれます。さらに日勤も早番(昼日勤)・遅番(夜日勤)があります。早番は朝から夕方、遅番は夕方から夜中(午前2時間前後)までの乗務となります。

    隔日勤務は1日おきに乗務する働き方で、勤務時間はおよそ「朝7時から翌日1〜2時」「朝8時から翌日3〜4時」「昼1時から翌日の朝8〜9時」の3タイプがあります。

    仮眠や休憩時間を合わせて1日16〜20時間の勤務で、明け晩はお休みです。隔日勤務では出勤日の「出番」と出勤の翌日の「明番」を2回繰り返した後、丸一日の「明番」を2回繰り返した後に「公休」として1日休みが取れ、このローテーションを繰り返します。

    この中で、最も売上が期待できるのは「遅番(夜勤)」もしくは「隔日勤務」です。夜22時から翌5時までは割増料金(通常料金の20%)が適用されます。さらに、電車などの公共機関も動いていないため、帰宅するために長距離のお客様も比較的多くなるのがその理由です。

    それ以外にも、タクシー会社によっては、乗務日数や1日の乗務時間を抑えて働く「定時制・短時間勤務」というのもあります。働く日数や時間が一定の制限がされているため、他の仕事との掛け持ち、育児や介護などと両立しやすい働き方となっています。

    どのくらい稼げるの?

    タクシードライバーの正社員の平均年収は約361万円。月給で換算すると30万円程度が相場のようで、給料分布を見てみるとボリュームが多いのは350〜400万円の水準です。

    そして給与形態は「固定給重視」「完全歩合制」の2つのパターンに大きく分けられます。

    ●固定給重視の場合

    一般的な会社や団体で勤務するビジネスパーソンと同様に固定給が定められた給与体系です。この給与体系では、ある程度の目標を達成したら歩合給が加算されます。一定の給与が保証されるため、お客様を獲得するのが苦手なタクシードライバーにはおすすめです。ただし、他の歩合制が高い給与体系と比べると、もっと収入を上げたいという人には物足りない給与体系になっています。

    ●完全歩合制

    個人で売り上げた数字に応じて、給与が支給される給与体系です。自身の頑張りで、稼いだ分だけ収入に反映されるので、モチベーション高く取り組めます。

    タクシー会社によってさまざまな給与体系があるので、自分の働きたいスタイル・条件等に合う環境を見つけてください。

    タクシードライバーのメリット/デメリット

    タクシードライバーの仕事の場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

    ●メリット

    ・未経験からチャレンジできる

    普通自動車運転免許があれば未経験でも歓迎しているタクシー会社が少なくありません。その際、タクシードライバーに必要な資格な第二種免許の取得にかかる費用をタクシー会社が負担してくれます。そこから働き始め、ハイヤーや観光タクシーなど自身のスキルや志向を活かして、自分のやりたいことにステップアップできるのもメリットです。

    ・歩合給制なので、頑張った分だけ収入アップ

    基本的には、お客様を「乗せれば乗せるだけ」収入がアップする、歩合給制を導入したシステムです。体調管理に気をつけながら、「たくさん稼ぎたい」「できるだけ多く仕事がしたい」と考える人にはピッタリの仕事です。

    ・お客様に感謝される仕事

    タクシードライバーの仕事では、目的地までお客様を送り届けると「ありがとう」という言葉をかけていただけます。時には「お釣りはとっておいて」と、感謝の気持ちを込めてチップをいただけることもあります。

    ・自分に合った働き方ができる

    昼・夜勤務や隔日勤務など、柔軟な働き方が可能です。プライベートに合わせて働き方を選べるため、ワークライフバランスの確立も可能。1人で行う仕事であり、自分の好きなタイミングで休憩も取れるので、自分のペースでも働けます。

    ・女性が多数活躍できる

    妊婦応援タクシーや、お子さんのお稽古事に利用するタクシーなど、従来以上にお客様にきめ細やかなサービスを提供するタクシーが増えており、女性のタクシードライバーへのニーズが高まっています。女性ならではの優しさや気配りが求められる場面が多く、活躍の場が広がっているのです。「女性運転手応援企業」認定制度という、女性運転手が働きやすい企業を認定する国の制度が設けられているのも追い風となっています。

    ・観光タクシーなどにもチャレンジできる

    名所や旧跡を巡り、ガイドを兼ねて行うタクシーが「観光タクシー」です。普通のタクシー運転手とは違って、ツアーガイドのように観光地を説明し、お客様に観光を楽しんでいただくため、観光地の成り立ちや歴史などの知識が求められます。

    乗車料金も通常のタクシーのようにメーター(時間と距離の併用)ではなく定額制となっており、1時間や30分で金額が定められているところが多いようです。さらに観光タクシーに乗る際には事前予約が必須なので、普通のタクシーのような「流し営業」をする必要が無いという違いもあります。

    ・面倒な人間関係はない

    タクシードライバーは個人ワークなので、面倒な人間関係などとはおさらばできます。例えば上司や部下に気を遣う必要がなく、人間関係のストレスがほぼなくなるため、初めての仕事でも働きやすいと感じる人は多いようです。

    ・車の免許を会社の費用で取得できる

    タクシードライバーとして働くために必要な二種免許。自家用車を運転するための免許は一種免許。二種免許は乗客を運ぶ目的で車を運転するためのライセンスです。

    二種免許取得支援制度のあるタクシー会社は、未経験者向けに研修制度・期間が用意されており、その期間中はタクシー乗務ができなくても、日給で給与が支払われるケースがほとんどです。また、もし取得後に別の仕事に転職しても、その後で再びタクシードライバーとして働く時にも、二種免許を持っていればすぐに復帰ができます!

    ●デメリット

    ・道を覚えるのが大変

    土地勘のない場所は、道を覚えるのが大変だと言います。また住み慣れている街であっても、徒歩や自転車と、車では見える景色が違うため、道を覚える必要があります。特に一方通行などは意識して運転していないと覚えられません。タクシードライバーになりたての頃は「新人なので、道を教えてください」と、お客様と積極的にコミュニケーションを図って、お客様に教えてもらうのが一番です。

    ・働き方や、生活リズムに直ぐに慣れない

    勤務時間の大半を車内で過ごすのがタクシードライバー。勤務中は基本運転しているので、拘束時間が長いと感じる人もいるでしょう。特に「隔日勤務」の場合、1日16〜20時間の勤務となります。もちろん、ずっと運転をしているわけではなく、その間にはこまめに休憩をはさみます。忙しい時には、次々お客様を乗車してきて対応するので、慣れてくればあっと言う間に終わったと思うでしょう。

    ・健康管理が難しい

    基本的に座りっぱなしの仕事です。腰への負担や、運動不足や不規則な食生活による体重増、生活リズムの変化による寝不足などが起こりやすいです。「体が資本」の仕事なので、意識して健康管理を心がけるようにしましょう。健康意識が高いタクシードライバーさんは、休日や明番はフィットネスジムに通って体を動かしたり、散歩やジョギングを積極的に行ったりしています。

    まとめ

    今回は、工場勤務とタクシードライバーの仕事内容や収入の違いや、メリット・デメリットを比較しました。どちらも未経験からスタートできたり、体力が必要だったり、夜勤があったりと、働き方や求められる素養が似ている仕事です。

    工場勤務からタクシードライバーへの転身が多いのは、「自分の頑張り次第で大きく稼げる」「柔軟な働き方ができる」点をメリットに感じているのではないでしょうか。

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