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トラック運転手(ドライバー)の平均年収は?仕事の実態や他ドライバー職との違いを体験談まじえて解説!

2023/08/15

    車の運転が得意な方や、車を使った仕事をする人の中には、トラック運転手への就職や転職を検討することもあるかと思います。

    一口にトラック運転手といっても、大型・長距離トラックや中小型・普通トラックなど、その種類はさまざまです。また扱う荷物や走行距離なども、職場によって大きな違いがあります。そのため、トラック運転手の年収や仕事内容について詳細を知りたいところでしょう。

    そこで今回は、トラック運転手の平均年収や仕事の実態、他ドライバー職との違いなどについて、実際の体験談もまじえて解説します。

    トラック運転手(ドライバー)の平均年収アレコレ

    トラック運転手への就職・転職を検討する人がもっとも気になるのは、やはり平均年収でしょう。ここでは、トラック運転手の平均年収をさまざまな視点でご紹介しつつ、他ドライバーとの比較や年収1,000万円を目指せるのかどうかについても解説します。

    男女別の平均年収は?

    トラック運転手の平均年収は、男女別で異なります。公益社団法人・全日本トラック協会が公表している、男女別のトラック運転手の平均年収は以下の通りです。

    ・男性トラック運転手(特積の場合):400万円程度

    ・女性トラック運転手(特積の場合):300万円程度

    ただし、地域や勤務先によっても異なるため、あくまでも目安となります。

    参考:全日本トラック協会「2019年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」について

    年代別の平均年収は?

    トラック運転手の平均年収は、年代別で異なります。

    ・20代:400万円程度

    ・30代後半から50代後半:450万円~500万円程度

    ・60歳以上:350万円~400万円程度

    ただし、こちらも地域や勤務先によっても異なるため、面接時などに確認しておくとよいでしょう。

    大型・長距離トラックVS中小型・普通トラック

    大型・長距離トラック運転手の平均年収は482.4万円程度であり、月収に換算する40.2万円程度です。一方、中小型・普通トラック運転手の平均年収は、420万~450万円程度だといわれています。

    なお、運ぶ荷物や走行距離によっても平均年収に差がある点には注意しましょう。

    他ドライバー職と比較してみた

    トラック運転手以外、他ドライバー職の平均年収についても調査してみました。

    例えばタクシードライバーの場合、10〜99人規模の事業所に勤める場合の平均年収は321万円程度、100〜999人規模は375万円程度、1,000人以上の規模では430万円程度、10人以上規模の事業所平均は361万円となっています。

    一方、バスドライバーの場合、男性の場合は460万円程度で、女性の場合は370万円程度が平均年収です。送迎ドライバーについてはかなりばらつきがあり、運転手の平均年収は250〜550万円程度と非常に幅広い点が特徴です。トレーラーやダンプ、タンクローリー、ミキサー車などトレーラー運転手の平均給料も300万~600万円程度ということで、こちらは危険物を取り扱うといった条件が加わることにより変動します。

    【番外】トラックドライバーはどこまで稼げる?「年収1,000万円」求人の実情

    トラック運転手として年収1,000万円を稼ぐのは、現状では困難だといえます。法規制が進み、長時間労働が必須である職種であるにもかかわらず、労働時間に関する規制が厳しくなったことが大きな原因です。そのため、トラックドライバーで年収1,000万円以上を稼いでいるのは、運送事業で起業した方がほとんどでしょう。

    元トラック運転手(ドライバー)が語る、仕事や給与の実態

    トラック運転手の実情をより理解するために、元トラック運転手で現在はタクシー運転手
    のHさんにお話しを伺いました。ぜひ参考にしてみてください。

    トラック運転手(ドライバー)の仕事内容

    トラック運転手の仕事内容は、どのようなトラックに乗り、どのような荷物を扱うかによって異なります。

    例えばルート配送や近距離の運転を担当する場合は、毎日決められた同じ時間帯に勤務することも多く、比較的規則的な生活が送れるでしょう。一方、長距離トラックの運転手は交通量の少ない深夜に走ることが多く、荷積みや荷降ろしの間の「待機時間」に仮眠をとることが多くなります。したがって、タクシーやバスの運転手以上に不規則な生活になることも多いです。

    なお、Hさんのよくある1日のスケジュールには、出発前の荷物を積み込む作業や運転中の休憩、荷物を降ろす作業などが含まれます。また、トラック運転手には「安全運転」「時間厳守」「荷物の安全確保」などが求められるため「事前にルートを確認すること」「荷物の積み込み・降ろしを丁寧に行うこと」「運転中は周囲の状況に注意すること」も必要です。

    なぜ「トラックドライバーはきつい・やめとけ」と言われるのか|メリットデメリットまとめ

    Hさんが思うトラック運転手のよい点は、自分のペースで仕事ができることや運転技術が向上することです。また、自然や風景を見ながら仕事ができることも挙げられます。

    一方、悪い点としては、不規則な生活や長時間運転による疲労感や交通事故によるリスクがある点です。荷物の積み下ろし作業による肉体的負担も、特に女性にとっては厳しい部分といえるかもしれません。

    リアルな給与明細に迫る

    トラック運転手の月収にあたる給料は「基本給+歩合給+手当」で構成されていることが多いです。走った距離や荷物の運送量によってもらえる歩合給が変動し、これに運行手当や時間外手当、皆勤手当などの各種手当が加わります。またトラック運転手のボーナスは、会社によって異なりますが、年2回支給されるところが多いようです。

    一方、タクシー運転手の給与体系も、基本的に歩合制が採用されています。固定給制はほとんどありません。歩合制の中でも一定の固定給に歩合と賞与がつくものや、歩合と賞与のみの体系というようにいくつかのパターンが存在します。

    例えば平和交通株式会社では、基本給は完全歩合制を採用しており、売上のおおよそ50%が給与に反映されます。売上平均は60万円程度です。タクシー業界が比較的好調なこともあり「頑張ったのに売上が30万しかいかない……」といったことはほぼありません。コンスタントに60万~80万といった売上を作る人が大半です。

    賞与も年3回あります。その金額も自身の売上から毎月一定割合をプールしたものが支給されるため、頑張りや実績に応じて賞与が増えるのは嬉しいところでしょう。

    また、会社によっては各種手当がもらえることもありますが、平和交通株式会社では、以下のような手当を用意しています。

    ・修理手当:車両の故障等により業務が中断した際に支給される手当

    ・会議・講習手当:営業所での懇談会や会議の際に支給される手当

    ・研修手当:観光コンシェルジュやユニバーサルドライバー研修などに参加した際、支給される手当

    タクシー運転手(ドライバー)に転職した理由

    Hさんがトラック運転手からタクシー運転手に転職した理由は、給料が安くて生活が成り立たなかったことがおもな理由です。また、どちらも運転業であることに変わりはありませんが、タクシー運転手のほうが比較的自由な時間があるため、家族との時間を大切にしたいという理由で転職する人も多くいます。

    さらに、トラック運転手の仕事では孤独を感じることも多いかもしれませんが、タクシー運転手になることで、お客さまとの対話や交流を通じて社会的なつながりを築くことが可能です。

    ドライバー職として年収アップ・キャリアアップを目指すには?

    ドライバー職として年収アップを目指すには、まず道を覚えることが大切です。「いつ・どこにお客様がいるのか」を分析し、接客技術を身につけることが必須といえるでしょう。そして、最終的には個人タクシーの運転手を目指すのがおすすめです。

    ドライバーの主なキャリアアップのパターンは以下のようなものが挙げられます。

    ・個人タクシーの運転手になる

    ・ハイヤーの運転手になる

    ・管理職になる

    まず個人タクシーの運転手になるためには、10年以上同一のタクシー、またはハイヤー事業者で働く必要があります。また、年齢が65歳未満(年齢によっても必要な条件がある)であることや、3年間無事故無違反であることなどさまざまな条件が必要です。個人タクシーの運転手になるための要件や条件は、各地域のタクシー業界の規定に従う必要があります。

    一方、ハイヤーの運転手になるためには、タクシー運転手の経験を積まなくてはいけません。

    ハイヤーの運転手は会社に信頼を置かれているため、経験や運転技能、接客技術などを重視されます。また、タクシー会社などの管理職になるためには、運行管理者の資格を取得する必要があります。

    なおどちらについても。地域や法規制によって要件は異なる場合があるため注意しましょう。

    運転手(ドライバー)になるなら、あなたはトラック?タクシー?

    トラック運転手とタクシー運転手では、それぞれ特性が異なるため、どちらにすべきか悩む方も多いでしょう。ここでは、トラック運転手とタクシー運転手に向いている・向いていない人の特徴や求められるスキル、どちらにするか決めるポイントをご紹介します。

    トラック運転手に向いている・向いていない人の特徴

    トラック運転手に向いている人の特徴は、以下の通りです。

    ・長時間の運転が苦でない

    ・運転が好き

    ・体力に自信がある

    ・冷静さを保てる

    したがって、以下のような特徴を持つ人はトラック運転手には向いていないといえるでしょう。

    ・運転に苦手意識がある

    ・不規則な勤務形態を避けたい

    ・短気でイライラしやすい

    タクシー運転手に向いている・向いていない人の特徴

    タクシー運転手に向いている人の特徴は、以下のようなものが挙げられます。

    ・適応性がある

    ・高い集中力を持っている

    ・道を知っている

    ・社交性がある

    一方、以下のような特徴の人は、タクシー運転手には不向きかもしれません。

    ・長時間の運転が苦手

    ・コミュニケーションが苦手

    ・ストレスに弱い

    ・冷静さを欠きやすい

    求められるスキルや資格の有無は?

    トラック運転手になるための要件は、使用するトラックの種類や総重量、目的地、使用目的などによって異なります。大型トラックを運転するためには、大型自動車免許が必要です。これ以外の具体的な要件については、所在地の法律や規制を確認する必要があります。

    またトラック運転手には、配送業務に関する知識が求められます。荷物の積み込みや積み下ろしの技術、配送先の管理方法、配達スケジュールの管理など、効率的な業務遂行のための知識が必要です。

    一方、タクシー運転手になるためには、普通自動車第二種免許(普通自動車運転免許)が必要です。また必須ではありませんが、タクシードライバー技能検定に合格することで、タクシー業界での就職や転職の際に有利になる場合があります。

    またタクシー運転手は、道路や地理に精通することが必要です。さらに、お客さまに対して丁寧な接客やサービスを提供する必要があります。高いコミュニケーション能力や問題解決能力が求められることはもちろん、乗客の安全や安心を確保するために、適切な運転マナーやドライバーとしての礼儀作法を持つことも重要です。

    トラックorタクシーで迷ったら|職業選びのポイント

    ここまで、タクシー運転手とトラック運転手の違いについてご紹介しました。タクシー運転手は、乗客を目的地まで安全かつ迅速に運ぶことが求められます。一方、トラック運転手は、荷物を目的地まで届けることがおもな仕事です。また、それぞれの職種における収入や必要な資格・スキルも異なります。

    例えば、Hさんの場合は、待遇面と業務時間を自由に選べることを理由に、タクシー運転手へ転職しました。どちらの職種に就くか迷った場合は、以下のポイントを参考にしてみてください。

    ・自分にはどちらの仕事が向いているか

    ・どちらの仕事が自分にとって魅力的か

    ・自分が理想とするライフスタイルに近いのはどちらか

    まとめ

    トラック運転手(ドライバー)の平均年収は、300~400万円程度です。また仕事内容は、会社によって異なります。例えばルート配送であれば、同じ時間帯に決められたルートで勤務するケースが多い一方、長距離トラックの場合は単調な高速道路での長時間勤務になることも多いです。そのため、タクシーなどの運転手に比べ、不規則な生活になることも覚悟しなくてはいけません。

    今回紹介した内容を参考に、ご自身がトラック運転手の適正があるかどうかを確認することが大切です。タクシー運転手はじめ、他ドライバー職とも適宜比較検討し、自分が理想とするライフスタイルの実現を目指してみてください。

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