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軽貨物運転手として開業するメリットや手続きとは?タクシー運転手と比較してご紹介

2025/01/26

    ネット通販の拡大にともない、軽貨物運転手の需要が急増しています。自由な働き方や安定した仕事量が魅力のこの職業は、開業のハードルが低く、副業や独立を目指す方に人気です。

    ここでは、軽貨物運転手として開業するメリットや手続きを解説します。またタクシー運転手との比較を通じて、それぞれの魅力や特徴もご紹介します。

    軽貨物運転手とは

    軽貨物運転手は、軽自動車や二輪自動車を使用して荷物を運送する事業者です。主に小型で軽量な荷物を扱い、個人宅や企業への配送を行います。

    軽貨物運転手の主な仕事内容は、以下の3種類です。

    <宅配>

    個人宅への配達が中心で、日用品や食材など比較的小さな荷物を扱う。

    オンラインショッピングの普及により需要が増加しています。

    <企業配>

    法人向けの配送で、事務用品やオフィス用品、飲食物などを配達する。

    配達ルートが固定されることが多いのが特徴です。

    <スポット配送>

    緊急時や臨時の配送依頼に対応する業務。

    機械部品、食品、輸入雑貨、建築資材など、緊急で必要なものを配送します。


    このように軽貨物運転手は、タクシーのような「人を運ぶ仕事」とは異なる点が特徴です。

    軽貨物運転手として開業するメリット

    軽貨物運転手として開業する主なメリットは、以下のとおりです。

    ・初期投資が少ない

    ・自由な働き方を実現しやすい

    ・需要が高い

    ・収入アップの可能性がある

    ・節税メリットが得られる

    ・人間関係の負担軽減

    ここから、それぞれの内容を解説します。

    初期投資が少ない

    軽貨物運送業は、比較的低コストで始めやすいのが特徴です。必要なものは軽貨物車両(軽バンなど)と、普通自動車免許のみのため開業のハードルは低いといえます。また、大型トラックなどを必要としないため、他の運送業に比べて初期投資を抑えられる点も軽貨物運送業を開業するメリットです。

    自由な働き方を実現しやすい

    個人事業主として自分でスケジュールを決められるため、働く時間や日数を柔軟に調整できる点も、軽貨物運転手のメリットです。副業として始めたり、プライベートとの両立を図りながら働いたりできます。

    需要が高い

    近年、軽貨物運転手に対する高い需要があります。ネット通販の拡大により、宅配の需要は増加傾向にあるためです。個人宅への配達から企業間の配送まで、仕事の幅が広く、安定した仕事量が見込めるでしょう。

    収入アップの可能性がある

    軽貨物運転手は働き方によって、収入アップできる可能性がある点も大きなメリットです。出来高制で報酬を得ることが一般的なため、自分のペースで稼働を増やせば、それに応じて収入もアップする可能性があります。効率的に働くことができれば、未経験でも高収入を目指せるでしょう。

    節税メリットが得られる

    個人事業主として軽貨物運送業を開業すると、会社員よりも節税しやすくなります。車両の購入費や維持費、燃料費、駐車場代、通信費などを経費として計上でき、課税対象となる所得を抑えられるためです。

    人間関係の負担軽減

    会社勤めで発生しがちな人間関係の悩みから解放される点も、軽貨物運転手のメリットです。上司や同僚との関係に煩わされることなく、自分のペースで仕事に集中できます。

    軽貨物運転手として開業する注意点・デメリット

    多くのメリットがある軽貨物運転手ですが、注意点やデメリットもあります。軽貨物運転手を目指す方は、以下の点に留意しなくてはなりません。

    ・収入が不安定になりがち

    ・肉体的負担が懸念される

    ・事務作業の負担が重い

    ・補償が少ない

    ・初期費用と運営コストがかかる

    それぞれの内容を確認しておきましょう。

    収入が不安定になりがち

    軽貨物運転手は、案件数や季節により収入が変動する可能性があるため、計画的な運営が大切です。案件の数が常に一定ではなく、季節や経済状況によって変動する可能性があります。また、天候に左右されることも多く、悪天候時には仕事が減少する点にも注意が必要です。

    肉体的負担が懸念される

    軽貨物運転手は重い荷物の運搬や長時間の運転など、肉体的な負担が大きい仕事です。特に、腰痛や肩こりなどの慢性的な痛みを抱えている方にとっては、厳しい仕事となる可能性があるため注意しなくてはなりません。

    事務作業の管理

    軽貨物運送業の開業にともなう申請や準備、手続き、確定申告などの事務作業をすべて自分で行う必要があります。これらの作業を定期的に行わない場合、確定申告の際に多くの時間と労力を要することになるため注意が必要です。

    補償が少ない

    個人事業主の場合、基本的にケガや病気に対する補償がありません。働けなくなった場合の治療費や生活費、家族の生活費などの負担が大きくなる可能性があります。

    初期費用と運営コストがかかる

    軽貨物運送業の開業には車両の購入や駐車場の確保など、一定の初期費用が必要です。また、車両の維持費や燃料費、保険料などの運営コストも継続的にかかります。これらの費用を考慮した上で、事業計画を立てなくてはなりません。

    タクシー運転手として働くメリット

    ここからはタクシー運転手のメリットをご紹介します。軽貨物運転手との違いに着目しつつ確認しておきましょう。

    自由な働き方ができる

    タクシー運転手は、勤務形態を選べるため、ライフスタイルに合わせた働き方が実現できます。日勤や夜勤を選択できることや、隔日勤務で自由な時間を確保しやすいためです。

    収入の増加が可能

    タクシー運転手は歩合制が一般的であり、自分の努力次第で収入を増やすことが可能です。特に繁忙期や夜勤では、効率よくお客様を乗せられ売上を伸ばしやすいため、頑張りが直接収入に反映されやすい職業といえるでしょう。また「固定給+歩合制」の給与形態を採用している会社や配車アプリ・無線を導入している会社が多く、安定した稼働も期待できます。

    人間関係のストレスが少ない

    タクシー運転手は基本的に1人で働くため、職場内での人間関係に悩む可能性が低い仕事です。上司や同僚との関わりが少なく、気楽に業務を遂行できます。

    地域への理解が深まる

    タクシー運転手として働くことで、地元の地理や道を熟知することが可能です。地域の地理に詳しくなることで運転効率を高め、お客様からの評価にもつながります。また、観光名所や飲食店の情報も自然と身につくでしょう。

    安定した需要

    タクシー運転手は、常に一定の需要があります。タクシーは都市部において重要な交通手段であり、特に公共交通機関が利用しづらい時間帯や場所、交通弱者の移動手段として欠かせない存在であるためです。また近年、配車アプリの普及やインバウンド・観光需要の高まりなどにより、今後も需要は増加すると予想されています。

    自己負担が少ない

    仕事を始めるための自己負担が少ない点も、タクシー運転手のメリットです。タクシー運転手は会社の車両を利用して営業を行います。また、資格取得や備品購入も会社負担が多いため初期投資がほぼありません。法人に所属する場合、事務手続きなども不要です。

    肉体的負担が軽減される

    タクシー運転手は主に運転業務が中心になるため、身体的な負担が少ないです。そのため、軽貨物運転手のような肉体的負担への懸念も払しょくされます。

    タクシー運転手として働く注意点

    タクシー運転手として働く場合、以下の2点に注意が必要です。

    ・長時間の運転が求められる場合がある

    ・収入にばらつきが生じる

    ここから、それぞれの内容を確認しておきましょう。

    長時間の運転が求められる場合がある

    タクシー運転手は勤務形態によって長時間の運転が求められる場合があり、疲労を感じやすい点に注意が必要です。ただし、休憩を取るタイミングが固定されていないため、自分のペースで適切に体を休めましょう。

    収入にばらつきが生じる

    軽貨物運転手とは異なり、街中でお客様を探しながら営業するため、1日のスケジュールや乗車回数が予測しづらい側面があります。近年は、各会社独自の無線配車サービスや配車アプリの普及により、営業エリアによっては高収入かつ比較的安定した収入を得ることが可能です。ただし、日によって収入にばらつきが生じることも考慮しなくてはなりません。

    軽貨物運転手として開業する方法

    軽貨物運送業を開業するためには、具体的にどうすればよいのでしょうか。ここでは、軽貨物運転手として解消する方法をご紹介します。

    必要な資格と要件

    軽貨物運送業を開業するためには、一定の資格取得と要件を満たさなくてはなりません。軽貨物運転手として開業するための基本的な要件は、以下のとおりです。

    ・普通自動車免許:普通自動車免許を取得していることが最低条件

    ・軽貨物車両の保有:黒ナンバーが付いた軽貨物車または軽乗用車が必要。自己所有が基本ですが、業務委託契約によっては車両が貸与されるケースもある

    ・駐車場の確保:事業所(自宅可)から2km以内の場所に軽貨物車を停められる駐車場を確保する必要がある

    開業の手順

    軽貨物運転手として開業するためには、以下の手順を踏む必要があります。

    1.個人事業主としての開業手続き

    まず、税務署に「開業届」を提出します。軽貨物運送業の事業開始から1か月以内に提出しなくてはなりません。開業届の提出は法律上必須ではありませんが、確定申告時の控除が受けられるなどのメリットがあるため、提出をおすすめします。

    なお、地域によって提出書類が異なる場合があるため、開業するエリアを管轄する運輸支局に事前確認することが重要です。

    2.軽貨物運送事業者としての登録

    次に、以下の書類を所轄の運輸支局に提出します。

    ・軽貨物自動車運送事業経営届出書

    ・事業用自動車等連絡書

    ・運賃料金設定届出書

    ・車検証(コピー可)

    3.黒ナンバーの取得

    軽貨物運送業者として仕事をするためには、黒ナンバーの取得が必須です、

    持っていると役立つ資格

    以下の資格は必須ではありませんが、軽貨物運送業を運営する上で役立ちます。

    <運行管理者資格>

    車両の手配、配送スケジュール作成、安全教育、ドライバーの健康管理などを担当できる資格です。

    <整備管理者資格>

    車両整備に関する管理を行える資格です。運行管理者と兼任できます。

    タクシー運転手になる方法

    タクシー運転手になる方法は、軽貨物運転手とは大きく異なります。ここからは、タクシー運転手になる方法をご紹介します。

    必要な資格を取得する

    タクシー運転手になるためには、以下の資格を取得しなくてはなりません。

    ・運転免許証

    タクシー運転手になるためには、普通自動車免許の取得が必要です。多くの場合、運転歴が3年以上求められます。近年では19歳以上かつ免許取得後1年以上経過していれば、特例教習を受けることによって二種免許を取得することが可能です。また、会社によっては免許取得費用を負担しているところもあります。

    ・タクシー運転者適性診断

    タクシー運転手になるためには、適性診断を受け、合格する必要もあります。

    タクシー会社に応募する

    ここまでの要件を満たせば、タクシー会社の求人に応募できるようになります。各タクシー会社には独自の採用基準があるため、求人情報をチェックし、応募に必要な書類を提出しなくてはなりません。

    研修を受ける

    採用後、タクシー会社での研修が行われます。この研修では、運転技術や接客マナー、地理知識などが教えられることが一般的です。

    各種試験に合格する

    研修終了後、タクシー運転者試験を受ける必要がある地域もあります。試験に合格すると正式にタクシードライバーとして働けるようになります。

    勤務開始

    合格後、実際にタクシーを運転し始められます。勤務形態は会社によって異なりますが、シフト制が一般的です。

    タクシー運転手になるために必要な免許や資格、スキルについては、以下の記事もご参照ください。

    ▶関連記事:『タクシードライバーになるために必要な免許や資格、スキルとは?試験内容や費用などもご紹介

    軽貨物運転手として開業した場合の年収相場

    軽貨物運転手として開業する際、どの程度の年収が得られるのか気になりませんか。ここでは、軽貨物運転手として開業した場合の年収相場をご紹介します。

    年収の相場

    軽貨物運転手として開業する際の年収相場は、働き方や受ける案件によって異なりますが、フリーランスの場合は300万から400万、委託ドライバーであれば240万から600万程度といわれています。

    ちなみに、社員ドライバーの場合、300万から540万程度が一般的です。年収を上げるためには、多くの案件を効率的にこなし、高単価の仕事を確保することが重要です。

    収入に影響を与える要因

    軽貨物運転手の収入は、以下の要因によって影響を受けます。

    ・案件数と単価

    軽貨物運転手は配送件数が多ければ多いほど、また単価が高い案件を受ければ受けるほど、収入が増加する点が得著うです。例えば、1件あたりの単価が150円で1日100件配送すれば、月収は約30万円になります。

    ・働く地域

    都市部など配達需要が高い地域では、効率的に多くの配達を行えるため、収入が増える傾向があります。軽貨物運転手として働く場合、どの地域を担当するかが、年収を上げるために重要なポイントです。

    ・業務委託契約の内容

    軽貨物運転手としての年収を上げるためには、業務委託契約の内容に注意しなくてはなりません。例えば、大手運送業者と契約することで案件が豊富になり、安定した収入を得やすくなります。

    タクシー運転手の年収相場

    ここからは、比較対象としてタクシー運転手の年収相場もご紹介します。

    タクシー運転手の平均年収は約481万円で、月給に換算すると約33万円です。給与分布を見ると、400万~450万円の層が多く、全体の年収幅は約300万~東京武三及び京浜交通圏であれば1,000万円以上も可能と幅広い傾向があります。この差は歩合率や営業地域、ライフスタイルによって生じるものです。

    給与体系は主に以下の3種類が挙げられます。

    ・A型賃金(固定給+歩合+賞与):固定給に加え、一定の売上を超えた分に歩合が支給される形態

    ・B型賃金(完全歩合制):固定給はなく、売上に応じて給与が決まる

    ・AB型賃金(歩合+臨給):歩合給に加え、一部が賞与として積み立てられ、年数回に分けて支給される形態

    地域別では、関東地方、特に東京都の平均年収が高く、約576万円です。一方、石川県では約230万円と地域差があります。

    ただし未経験者でも、効率的な働き方や配車アプリの活用により、高収入を目指すことが可能です。また、タクシー業界は近年、利用者数の回復やデジタル化の進展により、需要が増加しています。年収を上げるためには、客単価の向上、乗車回数の増加、業務効率の改善が重要です。

    ボーナスは売上の一部を積み立て、年数回に分けて支給されるケースが一般的です。会社によっては、基本給の歩率が60%で賞与の歩率が10%と設定され、実質的な取り分が70%となる場合もあります。

    現役ドライバーの事例では、3年目の26歳の方が月収約55万円、年収約570万円を得ており、やりがいと収入の両面で満足しています。

    以下の記事では、現役のタクシー運転手が年収について解説しています。ご参照ください。

    ▶関連記事:『タクシードライバーの平均年収は?給与の仕組みや地域別事情など現役社員が徹底解説!

    まとめ

    軽貨物運転手は、初期投資が少なく自由な働き方が可能で、ネット通販需要の拡大により安定した需要が期待できます。ただし、収入は案件次第で不安定になる点が注意点です。

    一方、タクシー運転手は勤務形態が比較的自由に選べることに加え、地域需要も安定しており、歩合制で収入増加が期待できる職業です。安定性や長期的に働くことを重視する場合、タクシー運転手も有力な選択肢といえるでしょう。

    どちらも自分のペースで働ける点が共通の魅力ですが、開業手続きや収入の仕組みに違いがあり、自分に合った選択が求められます。軽貨物運転手は自由度の高い働き方ができる一方、安定性や超沖的に働くことを重視するならタクシー運転手も有力な選択肢です。

    平和交通のタクシー運転手は、安定した収入を得ながら、プライベートも充実させられる魅力的な職業です。1日約4,000件以上の無線配車を通じて、常に安定した仕事量が確保されています。また、未経験者にも安心の手厚い研修制度や二種免許取得支援があり、スムーズにスタートを切ることが可能です。

    勤務形態は隔日勤務や日勤などから選べ、自分に合った働き方が実現できます。職場はアットホームな雰囲気で、先輩ドライバーからのサポートも充実しており、女性ドライバーも多く活躍中です。さらに「女性ドライバー応援企業」として認定されており、安心して働ける環境が整っています。転勤がなく、プライベートを大切にしながらやりがいのある仕事に挑戦できます。 タクシー運転手への転職をお考えの方は、ぜひ平和交通へお問い合わせください。

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