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タクシーコラム

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女性のタクシードライバーが過去最多に。広がるタクシーという仕事の担い手

2026/07/31

    タクシードライバーというと、これまで男性の仕事というイメージを持たれることが多かったかもしれません。長時間の運転、深夜の勤務、力仕事といったイメージが先行し、女性にとってはハードルの高い仕事だと感じられてきた面もあるでしょう。しかし近年、女性のタクシードライバーは着実に増えており、統計を見ると過去最多を更新し続けています。

    今回は、全国ハイヤー・タクシー連合会が公表しているデータをもとに、女性ドライバーの人数がどのように増えているのか、そして平和交通の拠点がある神奈川県の状況もあわせてご紹介します。数字を追っていくと、単なる一時的なブームではなく、着実に裾野が広がっている様子が見えてきます。

    全国の女性乗務員数、過去最多を更新

    全国ハイヤー・タクシー連合会の調査によると、全国の女性タクシー乗務員数は2025年3月末時点で13,078人となり、過去最多を更新しました。前年(2024年3月末時点、11,213人)と比べて1,865人の増加で、増加率にすると16.6%にのぼります。

    もう少し長い期間で振り返ると、直近1年だけの一時的な現象なのか、それとも数年単位の継続的な流れなのかが気になるところです。データをさかのぼると、女性乗務員数は平成31年3月末時点で9,723人でした。その後、令和2年3月末には10,108人まで増えたものの、令和3年3月末には9,723人、令和4年3月末には9,470人へと一時的に減少しています。これはおそらく新型コロナウイルス感染症の影響で、タクシー業界全体の運転者数が落ち込んだ時期と重なります。しかし令和5年3月末に9,673人と底を打ってからは、令和6年3月末11,213人、令和7年3月末13,078人と、2年連続で前年比2桁の増加が続いています。

    年代別に見ると

    年代別では50歳台が最も多く、50〜54歳が17.3%、55〜59歳が16.5%で、合わせて全体の約3割強を占めています。次いで60歳台が19.4%、40歳台が18.4%となっており、幅広い年代の女性が活躍していることがうかがえます。若い年代と比べると、50歳前後を境にキャリアの選択肢としてタクシードライバーを選ぶ方が相対的に多い傾向がうかがえます。

    年代別の状況については地域によって差があり、都市圏よりも地方の方が高い年代層の割合が多い傾向にあるとされています。これは、地方における労働力人口の年齢構成や、他の職業からの転職のタイミングなど、さまざまな要因が関係していると考えられますが、詳しい要因分析は今回確認できた資料からは分かりませんでした。横浜・川崎エリアのような都市部の年代構成が、この全国的な傾向とどこまで一致するのかも、興味深いポイントです。

    神奈川県の状況

    都道府県別に女性乗務員数を見ると、多い順に東京都(2,047人)、北海道(922人)、神奈川県(917人)、大阪府(780人)、愛知県(754人)、福岡県(721人)となっています。平和交通の拠点がある神奈川県は、前年(791人)から15.9%増加しており、全国的な増加傾向と同様の動きを見せています。

    神奈川県の推移をさらにさかのぼると、平成31年3月末に726人だった女性乗務員数は、令和3年3月末734人、令和4年3月末704人、令和5年3月末707人と、全国の傾向と同じように一時的な足踏みを経験しています。そこから令和6年3月末に791人、令和7年3月末に917人と増加に転じており、過去7年間で見ても最も多い水準に達しています。

    横浜8拠点・川崎3拠点・羽田1拠点で事業を展開する平和交通にとって、こうした神奈川県全体の増加傾向は、決して遠い話ではなく、身近な変化として受け止めています。

    地方別に見ると

    同資料に掲載されている都道府県別のデータを地方ごとに合計すると、次のようになります(令和7年3月末時点)。

    1)関東地方:4,503人(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨の合計)

    2)近畿地方:1,658人(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山の合計)

    3)九州地方:1,421人(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島の合計)

    4)中部地方:1,487人(福井、岐阜、静岡、愛知、三重の合計)

    5)東北地方:831人(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島の合計)

    6)中国地方:874人(鳥取、島根、岡山、広島、山口の合計)

    7)北陸信越地方:678人(新潟、富山、石川、長野の合計)

    8)四国地方:384人(徳島、香川、愛媛、高知の合計)

    9)北海道:922人

    10)沖縄:320人

    人口や事業者数の多い関東地方が突出して多いのは自然な結果ですが、近畿・九州・中部の各地方でも1,000人を超える規模になっており、女性ドライバーの活躍は特定の大都市圏に限られた現象ではなく、全国各地に広がっていることが分かります。

    増加率で見ると

    都道府県別の増加率で見ると、京都府が38.6%増と突出しており、唯一30%を超える伸びとなっています。大阪府29.8%増、兵庫県28.8%増と、関西の3府県で大きな伸びが見られるのも特徴的です。全国的に見ても、34都道府県で前年比10%を超える増加率となっており、一部の地域だけで起きている現象ではなく、全国的な広がりを持った動きだといえそうです。

    なぜ女性ドライバーが増えているのか

    この統計データだけでは、増加の背景にある具体的な理由までは分かりません。ここからは平和交通としての受け止め方になりますが、タクシー車両の高度化が進み、運転支援機能などが充実してきたことで、体力面のハードルが下がってきていることも、女性が挑戦しやすくなっている一因ではないかと考えています。

    また、タクシー乗務は隔日勤務や夜勤・日勤の選択など、勤務形態にある程度の幅がある働き方でもあります。ライフステージの変化に合わせて働き方を調整しやすいという側面も、女性に限らず幅広い人にとっての選びやすさにつながっているのかもしれません。

    さらに、すでに多くの女性ドライバーが各地で活躍していること自体が、これから挑戦を考えている人にとっての心理的なハードルを下げている側面もあるのではないかと考えています。「自分にもできるだろうか」という不安に対して、「すでに多くの先輩がいる」という事実は、何よりも説得力のある後押しになるはずです。

    (この項目は統計データそのものではなく、平和交通としての見解であることを申し添えます。)

    このデータの調べ方について

    少し補足すると、このデータは「運転者証交付数」に基づいて集計されています。運転者証は、タクシー・ハイヤーの乗務員として働く際に必要となる証明であるため、実際に乗務員として登録されている人数を、比較的正確に反映した数字だと考えられます。なお、平成29年以前は全国ハイヤー・タクシー連合会の会員事業者を対象とした調査であり、平成25年から29年までは隔年での調査だったとされています。平成30年以降は運転者証交付数による調査に切り替わっており、今回ご紹介した令和7年3月末時点のデータも、この方式によるものです。

    数字が示すもの

    過去最多を更新し続けているという事実は、単に「人数が増えた」ということ以上の意味を持っていると考えています。それは、これまで挑戦をためらっていたかもしれない人たちにとって、タクシードライバーという仕事の選択肢としての存在感が、年々大きくなっているということでもあります。すでに多くの女性が活躍しているという事実そのものが、これから挑戦を考える人たちにとっての後押しになっていく、という好循環も生まれつつあるのではないでしょうか。平和交通としても、横浜・川崎エリアでこの流れを実感できるよう、働きやすい環境づくりを続けていきたいと考えています。

    まとめ

    女性のタクシードライバーは、全国的にも神奈川県においても、過去最多を更新しながら増え続けています。コロナ禍で一時的に足踏みした時期を乗り越え、2年連続で二桁の伸びを記録しているという事実は、単なる一過性の動きではなく、着実なトレンドとして定着しつつあることを示しています。年齢や性別にかかわらず、多くの方にとって挑戦しやすい仕事へと広がりつつあることを、データが示しているといえそうです。

    平和交通でも、多様な方が安心して働ける環境づくりを大切にしています。タクシードライバーという仕事に興味を持たれた方は、ぜひ一度ご相談ください。

    ▶関連記事:『タクシー運転手(ドライバー)に向いている人の特徴とは?現役ドライバーにリアルな仕事話も聞いてみた』

    出典

    ・一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会「令和6年度の女性乗務員数の状況について」(令和7年3月末現在), https://taxi-japan.or.jp/zius/wp-content/uploads/2025/07/jyoseijyoumuinr7.pdf, 2025-03

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